yupi-yupiのこどもと自分観察日記

2児の母が日常をつらつら記録するブログ

おてて絵本は おてあて絵本?

元気がなくなった長女が、一山越えた頃によくリクエストしてくるのがおてて絵本。

 

おてて絵本

は、そもそもは絵本作家のサトシンさんという方が発想されたもので

手を絵本に見立ててこどもにお話を創作してもらう遊びらしい。

 

我が家版のおてて絵本は、正確にはそれではなく

 

お話の作り手はたいてい私で、長女が聞き手。

 

保育園に行けなくなったり、心のエネルギーが低下しているときに不思議とリクエストされ、

寝る前の絵本の代わりにとても喜ばれる。

 

我が家流のツボをまとめてみると

  1. 主人公は娘によく似た設定
  2. お話の境遇もおおむね娘が体験していることと重なる設定(例.もうすぐ運動会、赤ちゃんが生まれたばかり等)
  3. だけれども、主人公の名前は別の〇〇ちゃん(くん)。途中で必ず「えー、これ私じゃん〜笑」とか「私はそんなこと思ってないよ」という指摘もはいるけれど、「そう?でもこれは〇〇ちゃんのお話だから」とあくまで絵本の世界の話として進める。

 

この基本のお約束(私の中だけの約束w)の中で、

私が娘の気持ちを想像しながらセリフやストーリーを進めていく。

 

大体は、こんな不安があったとか、さみしい気持ちだったけど上手く言えなくておこりんぼだったとか

そんなところから始まり、

気持ちが変化して前進したり、乗り越えたりしていくストーリーになる。

 

長女は「私はそんなこと言ってなかったけどね〜」とか

「あ、それ私と一緒やん」とか言いながらクフクフ聞いている。

 

途中で、"その時お母さんはこんなことを思っていました"

とか

"お友達はこんな気持ちでした"

とか挟んでいくと、それもまた発見にもなっている様子。

 

あまりお説教的だったり押しつけ的な内容にならないようにしておくことで、

逆にそういった気づきを促してくれるのかもしれないと思う。

 

登場人物の名前をありそうなあだ名にするのも

やたらと笑いを誘う。

 

いったくん とか、 たーくん とか、

みーたん とか、かっちん とか

普通の名前よりあだ名のほうが面白いらしい。

 

主人公のセリフにも情感をこめて、

ちょっと誇張して泣いてみたり、ぐずってみたりするのも自分に重なるからか

やたらウケる。

 

こんな感じで

我が家のおてて絵本は長女の心の浄化(⁇)と、親子のコミュニケーションにとても役立っている。

 

こども自身の気持ちが言語化されるし、

自分のことなんだけれども他人事として展開していくので、

気持ちが落ち着いて整理されたり、客観的な情報も捉えやすくなるような気がしている。

 

なによりこどもって、やっぱり自分のことが好きだから

自分の写真や動画をやたらとみたがるのとも似ているのかも。

 

とても良い効果があると思うんだけれど、

ちゃんと研究したら楽しそうでは?

 

我が子だけでなく、お話好きなら楽しめるのか?

他にもツボがあるのか?

データを集めてみたくなる…

 

さすがに小学生になると「The、私のことやん」

となってしまって嫌がるかもしれないけれど…笑

 

我が家流おてて絵本、

これからもしばらく活躍してくれると思う。